私たちの町のように、逃げうる高台のない平野部の宮城県名取市。自治体の津波浸水域は海岸から1kmほどだったが、実際には6kmまで達した。
大網白里の場合、海岸から6kmと言うと、柳橋のあたりだ。
海底の地形や震源地によって、全く同じとは言わないが、津波がどうやって平地を飲み込むかの三光にはなるだろう。
以下は大網白里=関東平野と地形が似ている名取市=仙台平野を津波が襲う映像。
私は津波で家族を失いたくない。今のままでは絶望的だ。
3/11の津波で家族を失った人の悲しみが、明日は我が身と胸に突き刺さる。
Photos of Japan after Earthquake and Tsunami - NY Times.com
海岸地区から1番近い避難所まで約2km〜3.5km。健常者の足で30分から1時間少し、お年寄りは50分〜到着不能。
町は「徒歩で避難を」と言うが、健常者の足で30分もかかるのに、(歩いて逃げられそうにない+車が動かせる環境があれば)歩いて逃げる人はいるのか?
言っておくが自転車やバイクは強い余震で転倒の怖れがある。その可能性を知った上で町は二輪を推奨しているのか?
平成23年度、白里地区の人口を見てみよう。
平成23年度版 千葉県 大網白里町から
人口 8,558
世帯 3,273
観光客など外部の人間を除いても、
つまり、最大で8,558人の人が一斉に白里小学校へ向かうわけだ。
つまり、最大で3,273台の車が一斉に内陸へ走り出すかもしれないのだ。
大網白里町はそれをシミュレートしたことはあるのか?
そして、仮にこの8,558人が避難できたとして、白里小学校に収容しきれるのか?
白里中学校の耐震工事はいつ始まり、いつ終わるのか?
もしかして、どうせ白里小学校まで行き着けない人が殆どだから、収容人数など心配しなくていいと思っている?(怖!)
日の出見物で元旦に観光客が集まる時でさえ、結構な渋滞になるのはご存知のはず。
白里海岸駐車場が1,200台収容だが、日の出見物客の車は何台くらいなのか?
1番近い避難所まで約2km~3.5km!
「津波避難は徒歩5分以内で!」と言われているのに30分〜1時間!
高台もない、避難所もない、避難ビルも避難塔もないし、作る気もないのに(避難ビルは
プラセル九十九里のみ)
津波避難困難地域の指定すらしない。この無関心とやる気のなさは町の
恥だと認識した方がいい。
津波避難塔を作らないのは観光の町であるから景観が〜と言うような理由のようだが(伝聞)、こんなに人を見捨てた町に観光客が来るか?
だいたい景観が心配なら砂浜に避難塔を作る必要などないではないか。誰も海へ向かってなんて逃げたくないのだから。
津波避難困難地域の指定、津波避難塔の建設、津波シェルター購入の補助金。これに向けて、町も県も国も今すぐ動くべきだ。
※
津波避難困難地域とは、津波の到達時間までに安全な場所に避難することが困難な地域のことを言う。ところで、南四天木の方の町境方面から川を渡って来なければならない人たちのことは、考えられているのだろうか? こちらの町境からは最遠3.3kmある上、途中で川を渡らなければ避難所に辿り着けない。

海岸近くの住民には(近いわけではないので)あまり助けにならないとは言え、
浄水場の建物も避難所あるいは避難ビルとして、指定すべきではないのか?
大網白里が現状で大津波に襲われた場合のシミュレーションと危惧- 徒歩で避難→間に合わない。行き着けない
- 二輪→余震や障害物で転倒事故の危険
- 乗用車→家の前の路地がブロック倒壊で塞がり、自動車使用不能ゆえ、歩行不能のお年寄りを背負って、障害物を乗り越え、逃げるしかないが、徒歩で30分など体力的にも無理で、時間的にも行き着けない
- 主要道へ出られた車も内陸へ向かう車で大渋滞
- 田んぼの中の道は一部地盤沈下で通行不能
10月2日(日)、朝8時にお約束の「地震発生!」アナウンス。5分くらいで「大津波警報発生!」のサイレン、
白里小学校まで徒歩で避難を始める。

最初、住民の姿は見えなかったが、5分も歩いていると、前後に合わせて5〜6人が歩いていた。
あんなに大きな津波被害があった後だと言うのに、意外な少なさに驚く。
ハザードマップの避難路は、どれがどの道か分からない。細かい上に字は潰れ、目安になるものの記入もなく、路上にも塗り分けや標識がないからだ。
細い道に並ぶ家々の塀はブロック塀がとても多い上、ヒビが入ったり、すでに傾いているものも結構ある。↓


かなり高さのあるものもある↓

町は避難路を「地域住民が避難場所等まで安全に到達するためのの町道及び県道」と定義するが、周辺建造物の倒壊の危険、軟弱な地盤による道の通行不能など、チェックしているとは到底思えない。これは少し歩いてみればすぐ分かることだ。
例えばこの道は、地盤が軟弱であるらしく、おそらく3/11の地震でか、路面が波打ち、道方向に断続的な長い亀裂が入っていた↓

県道を白里小学校に向かう住民たち↓少ない。おそらく1割も参加していないのではないだろうか?

ようやく白里小学校へ到着。お年寄りは1時間近くかかったと言う。もう途中で歩けなくなったけどなんとか頑張ったと。校庭に並んだテーブルで名前を書いて内庭へ移動↓

受付で何の説明もなく、校庭でアナウンスされるわけでもないので、皆ただただ校庭で時間を潰す↓

自衛隊員が何かの準備をしているので、これを待っているのか?と思いながら眺める↓

1時間も待ったろうか、体育館から人が出てきたのを見つけ、中をのぞいてみると、何かをやっているようなやっていないような。
「本番」でもないのに、何がどうなっているのか何もアナウンスされず、いつまで待てばいいのかもさっぱりわからない。待ちくたびれた住民はどんどん帰り始める。
数人の人が係員に事情を聞きに行くが、殆どはおとなしく座っているかそのまま帰ってしまうかだ。
せめて住民が帰ってしまう前にアンケートくらい書いてもらえばいいのに、アンケートは何時になるか分からない最後、町長の話が終わってから配るのだと言う。
ばっかじゃないのか?
アンケートは普通、来た時に渡しておくだろう?
そうすれば、用事があってすぐ帰る人も意見を言う機会を得られる。
そう考える人は他にもいるわけで、住民から文句を言われ、「アンケート書く方は取りに来て下さい」。。。
立ってるだけなんだから、配れよ! おとなしい住民たちは立ち上がって取りに行くのは目立つからイヤだと感じてる人が多いのが、分からないか?

というわけで、実にストレスの大きい避難訓練であった。
あれじゃあ「本番」は全く役に立たないだろう。
最後まで参加するつもりだったが、いい加減ウンザリして帰宅した。
白里海岸地域は、誰がどう見ても津波避難困難地域だろう?自治体は速やかに津波避難困難地域の指定をすべきだ。
絶対に!※
津波避難困難地域とは、津波の到達時間までに安全な場所に避難することが困難な地域のことを言う。
津波シェルターの業者さん(
コスモパワー株式会社)から回答をいただいたので、転記する。
これは質問3回分。担当の方には忍耐強く答えていただき、ありがとうございました。
>Φ1200は設置場所:千葉県の場合、配送+設置料含めた総額がいくらくらいになるか?
Φ1200 本体 302,400円(税込価格)
配送料設置費用 15,750円(税込価格)
※1Fやお庭など、クレーンを用いないで設置した場合の費用です。
参考
Φ平置きリング 12,600円(税込価格)
※本体は球状ですので、そのまま設置しますと、転がってしまいます。
平置きリングは本体を置く台座でございます。
本体をお庭などに少し埋める場合などは、平置きリングは必要ありません。

>まん丸だと津波の中で(公園の遊具のように)クルクル周り続け、気持ち悪くなってしまわないか? サーフボードについているような羽?をつけたらかえって危険か?
改良点としまして、本体を置く、下の置き台を別体式にしておりましたが、現在、本体と、置き台の一体式を検討しておりまして、船舶におけるバランサーの役目を果たすことが目的です。
一体式にすることで、回りにくくなるとは思います。
今月末ほどには、ホームページでお知らせ出来ると思います。
>室内と屋外、どちらに置いた方がいいか?
シェルター本体を置くスペースにもよりますが、
家の耐震補強等を行なっている場合は、外の方が良いです。
家屋の倒壊が心配で、尚且つ、ご自宅にスペースがある場合は、室内のほうが良いです。
>室内に置いた場合、家屋倒壊して津波に襲われた場合のシミュレーションなどはあるか?
東海大学清水キャンパスの 地震研究を行なっている教授と打ち合わせし、シミュレーションする予定です。
>本体以外のもの(扉の金具?など)に鉄は使われていますか?(海岸地方なので、屋内でも鉄は比較的すぐに錆びてしまって、メンテが心配)
扉の金具は、ステンレスやアルミを使用しており、鉄と比較しますと非常に錆びにくい素材を採用しております。
ただ、10年スパンで見ますと、ゴム部分の劣化だけは、避けられない可能性があります。
>特に高台のない沿岸地域住民に対し、防災用品購入補助金対象の製品になっている地域はあるか?
行政に補助金などを出してもらうよう、交渉中です。
今のところ、補助金が採用されるかどうか?はなんとも言えませんが、粘り強く交渉します。
>津波に飲まれた場合、空気穴から水は入って来ないのか?
家の倒壊で押しつぶされた所に水没したら水が入ってくるのではないか?
こちらも同様に東海大学の原田教授と打合せをする予定です。
>覗き窓から外はハッキリ見えるのか?衝撃で壊れることはないのか?
外の様子は、はっきり見ることができます。
5Kgのハンマーで叩いても問題はございませんが、どの程度で壊れるのかの境界線は検証中です。
>津波の衝撃でノアが何かに激突した場合、(交通事故のように)中の人間が怪我をするのではないか?また、人にぶつかって他人を怪我させるのではないか?
中の人が怪我する可能性はございますが、津波に飲まれた場合と比較しますと、助かる可能性は大幅に上がります。防災頭巾や毛布などを入れておいていただくと安全性は高まります。
人にぶつかり、怪我をさせてしまう危険性はもちろんありますが、球状ゆえ、物質を交わす性質がございます。角がある形状よりは怪我をさせる危険性は低いと考えられます。
> この製品は火に弱いと言うことだが、例えば以下のような耐火断熱材(スーパーFX3200)などでコートする予定はあるか?
http://www.fujiyama-corp.jp/ecosera-coat.shtml耐熱についてのサイト(*)をご紹介して頂きまして、ありがとうございます。
非常に興味深いサイトでした。
検討対象に入れさせて頂きます。
>内装材はどのような素材か?
通常では、FRPの素材(つるつる)の状態です。
オプションでクッション材を貼り付けることも可能です。
>海に流され、果てしなく遠くへ漂流してしまうのではないか?
可能性はございます。しかし、生身で漂流するよりも安全性と救出される時間を耐えられるを稼ぐ事ができます。
>ハッチの開閉はどのようにやるのか?
ワンタッチ式を採用しております。
構造はもう少々お待ちいただければ、ホームページにアップいたします。
水に浮かべて中に(人が)乗り込んでみたことはあるか?
外からの衝撃はどのような感じか?
ございます。中は、完全密閉されており、外の音が聞こえづらくなっております。
そのため、災害時には、恐怖感を感じる事が少なくなります。
>漂流しないよう、錨をつけることはありえるか?
錨を付けることも検討対象に入っております、
現在、弊社で考えておりますのは、地面もしくは家屋にアンカーを打ち、本体とアンカーをロープで結んで、漂流しないようにすることも可能です。
しかし、あまり強い強度のアンカーやロープを付けますと、動きが固定され、漂流物に押し潰れて、沈んでしまうかもしれない想定をしております。
周りの家屋や状態にもよります。
>アンカーロープをつけて動きが固定されることで発生しそうなリスクは私も考えた。
>ある程度の衝撃で切れるよう設計するか、衛星電波?GPS?を使って居場所を知らせるようなチップを埋め込み、後で回収してもらう、あるいは、任意の場所に誘導できるようなチップを埋め込むなどできそうな気もするが、あまり価格が上がると買えなくなる。(ペットに埋め込むようなものは使えないか?)
>形状記憶合金と言うのがあるが、元の場所(方角)に帰って来る機能を持つような何かはないものか?
上記の方法はとても良い方法だと、私は思います。
特にGPSは必須かと思います。
オプションとして、どんどん付属できるようにしたいと考えております。
絶対的に助かるとは言い切れませんが、
少しでも助かる確率を上げ、少しでも多くの方々が助かって欲しい。
という気持ちでおります。
地方自治体は、国が動いてくれないと、動けないと言っております。
国の方に協力してもらい、より多くの方々に利用していただきたく思います。
先日新聞で見つけた津波シェルターの情報を検索していると、他にも津波シェルターがヒットした。
「ノア」 コスモパワー株式会社
→
朝日新聞9月24日記事・・・と見ていたら、他にもある。
「伊勢の方舟」 株式会社伊勢産業
こちらの方が窓も大きく居住性は良さそうだが安全性はノアに落ちるんじゃないかなあ? 鉄だから錆のメンテも問題になりそう。
こちらは継ぎ目が多くてあちこちぶつかると分解してしまいそうに見える。
大網は住居の耐震診断や耐震補強も遅れている。
耐震診断は国交省のチラシ任せ、たとえば
こんな耐震改修助成制度も
皆無だ。
コウノトリのオブジェに1億円出しても住民の安全には無関心という、「●×▼◆?!」な自治体だ。
津波避難タワーも造らない。
じゃあ、せめてこういった津波シェルターに補助金くらいつける検討くらいすべきではないか?
唯一の避難場所まで1時間以上かかる地区もあるなんて、
現状では白里地区住民は完全に見捨てられている。 ということに、みんなもっと気付いた方がいい。
たとえば四日市市の場合 (これは津波シェルターではなく、耐震シェルターだが)
→
耐震シェルター設置事業補助金交付要綱四日市市耐震シェルター設置事業補助金交付要綱
(目的)
第1条 この要綱は、地震による住宅の倒壊から居住者の生命を守り、地震に強いまちづくりを進めることを目的として、耐震シェルターを設置する者に対し、予算の範囲内において補助金を交付することについて四日市市補助金等交付規則(昭和57年四日市市規則第11号)に規定するもののほか、必要な事項を定めるものとする。
(用語の定義)
(略)
第5条 補助金の額は、補助対象経費に3分の2を乗じて得た額(当該額が25万円を超えるときは、25万円)を限度とし、予算で定める範囲内において、これを交付するものとする。
(略)